
昔々あるところに、おじいさんとおばあさんがおったとさ。
おばあさんは堅実な考えの持ち主で、おじいさんが25歳の時から、せっせと郵便局に毎月3万円ずつ預けていました。
おじいさんが60歳で退職するまで35年間休むこと無く続けていたら、元金12,600,000円になんと利息が29,923,512円もついたとさ。
実に利益率237.4%で運用して、幸せな老後を暮らしたとさ。
めでたしめでたし・・・・。
なんてね(笑)
まあ、利率はファンタジーやけど、実際に20年以上前のバブル絶頂期には10年もの8%以上なんていう定期預金もあったらしいよ。
それも今は昔。今は5年定期で0.06%やて(2014/10/29現在)。
100万円預けても年に1回家族で外食にでも行ったら終わりちゃう?
しかもこれからまた下がるかもしれへんらしいよ。
ほんま庶民はどないしたらええねん!
っていうのが今日の本題。
定期預金という言葉は死語になる?
日本で低金利が定着してかなりの年数がたちつつあります。
1年間100万円金利の高めのネット銀行にお金を預けたとしても、せいぜい金利は1000円強程度にしかなりません。
現在、日本銀行が発表している銀行で預金する場合の金利は平均で1年0.16%程です。
しかもこの金利水準は2014年に入ってからも更に低下傾向にあります。
2014年1月時点では0.22%程でしたが少しずつ低下して今に至っています。
この状況は日本銀行による金融緩和による影響が大きく影響しています。
景気を良くするために日本銀行が多くの債券を購入しているため、債券価格が上昇し金利が上がりにくい状況となっています。(債券価格が上昇すると金利が低下するため。)
この金融緩和はインフレ率2%を達成するのを目標にしていて、当面この金融緩和が続くことが予測されます。
そのためしばらくの間、低金利が見込まれます。
更に恐ろしいことに一部プロの投資家の間では債券の金利があまりに低下し過ぎたため、金利がマイナスとなっているのです。
もし本当に普段利用している銀行までもマイナス金利となれば、私たちが銀行にお金を預ける際にはお金を払って銀行にお金を預けなくてはいけないことになります。
マイナスにはならなくても過去2001年2002年と景気が悪かった際には預金金利は0.05%ほどまで低下しています。
それを考えると今の定期金利預金はまだ低下の余地があることがわかります。
アベノミクスでも超低金利。それでもお金を増やしたいなら
ではこのようなお金を増やすのが難しい状況ではどうしたらいいでしょうか。
リスクを回避しながら資産を増やしていく方法3つを紹介します。
1.高利回りの定期金利に今から預ける
まず一つ目は金利低下に備えて、お金の一部を数年程度の極力金利の高い定期預金にお金を預けておくことです。
今後更に金利が低下した場合、定期預金金利の引き下げが予想されるため金融緩和が続くと予想される2,3年間今の金利で定期預金を組んでおけば金利が低下しても安心です。
2.貯蓄性の高い保険に加入
保険商品も金利水準によって多くの商品の保険料が変動するため、金利が低下することは保険料の値上げにつながります。
実際2014年4月には金利低下を受けて一部の商品が値上げとなりました。
定期預金同様、今後更なる値上げもあり得ますし、毎月設定金利が変動する定期預金にくらべ保険商品の料金改定には時間がかかります。
そのため、定期預金にくらべ金利低下による値上げの反映が遅れがちなため金利低下時にはお薦めです。
また保険料支払い分の税金控除も受けられるため更なる効果が期待できます。
3.金利の高い外貨預金に預ける
これは金利が高い点ではいいのですが、為替の変動によって元本がマイナスになることがありとてもリスクの高い方法になります。
日本人の投資が多いといわれるオーストラリアの金利は1年間で3%ほどと日本と比べると大変高金利になります。
余裕資金でかつ長期にわたって預金できるのであればお薦めです。
番外 低金利を利用して住宅ローンを組む
これにはかなり条件が当てはまることが必要です。
現在の住宅ローン金利は過去最低水準でありかつ税金面で住宅ローン控除を受けられます。
住宅価格も直近上昇傾向にあるものの、一時期に比べれば落ち着いていることもあり、住宅購入にはチャンスです。
しかし大変大きな買い物であり、ある程度の頭金が用意できること、転勤等引越しの必要性がないこと等ライフスタイルによって大きく異なります。
かねてより住宅購入を考えていた人にはお薦めかもしれません。
まとめ
どない思た?
まあ、超低金利時代でも、やりようはあるっちゅうことや。
定期を組んで、保険に加入して、外貨を買うってなるとそれなりの現金が必要になるさかい、生活費を圧迫せん範囲でちゅうのが原則やけどな。
このように金利が低い状況下でも手を打つ方法はいくつかあります。
なんちゅうても、日本は今後超高齢社会や。マレーシアやインドネシアのように元気な若者は残念ながら今後少なくなる。
国が年老いていく中で、経済の成長は見込まれへん。
ゆえに、低金利時代は長くなるかもしれへん。そういうことは頭においとかなあかんわな。