
とにかく安く、自宅で生の英語に触れられると、利用者が拡大しているオンライン英会話。
スカイプを使用して、フィリピン人講師とレッスンするというタイプのスクールが人気です。
近年、オンライン英会話事業に参入する企業も多数。
今でもオンライン専門で開校しているスクールが200以上あります。
選択肢が多いのは、ユーザーにとってありがたいことですが、多すぎるのも選ぶ基準が難しくて困りものです。
そこで今日は2010年からオンライン英会話の比較サイトを運営に携わっていたT氏にスクール選びのコツを伝授してもらいました。
レッスンのクオリティ系チェックポイント
1.スクール独自のテキストが充実している。
フィリピン人講師は日本語が話せても読み書きできる人はとても少ないです。
日本の市販の英語教材にも良書はたくさんありますが、彼ら(彼女ら)はそれを使いこなせません。
海外で書かれた英会話教材は、日本人の生活に馴染みのない内容が多く不向きです。
なので、初歩から学びたい人はスクールオリジナルのテキストが充実しているスクールを選びましょう。
2.レッスンコースが充実している
多ければよいというわけではありません。
要は講師が適切な内容で、身につく英語を教えてくれるかどうかです。
最悪なのは、レッスン時間全編フリートークというもの。
確かに楽しいかもしれませんが、そこから学べるものは少ないです。
フリートークはレベルを落としたくない上級者向けレッスンです。
日常会話、ビジネス会話、トラベル会話と、コースがきっちり分かれているスクールを選びましょう。
3.講師がバイトではない
専属、専任の講師のほうがやはり経験数が違います。
ホームページに「バイトは採用しません」と書いてあるスクールもありますが、無料レッスンの際に、講師に昼の職業を聞くのが一番手っ取り早いです。
「tutor」と答えてくれれば、プロの教師です。
スクールのサービス・設備系チェックポイント
4.無料体験レッスンが2回以上あるスクール
講師の雰囲気や教えるうまさというのはなかなか1回のレッスンではつかめません。
初回はこちらも緊張しますから、ほぐれて来た時にレッスンが終了ということもよくあります。
できれば、無料で2回以上お試し受講のところを選びましょう。
5.講師のレッスン場所が講師の自宅ではない
フィリピンは日本に比べてまだまだインフラが遅れています。
大雨が降っただけで、スカイプに雑音が入ることも多いです。
台風の時などはレッスン中止になることもあります。
オンライン英会話スクールは校舎を持っていませんが、講師レッスン専用のオフィスを持っているところは多数あります。
レッスンの音質は、レッスンをスムーズに進めるための重要なポイントのひとつです。
6.日本語サポートがあるスクールを選ぶ(できれば電話)
悪天候によるレッスン中断、講師の都合によるキャンセルなどオンライン英会話ならではのトラブルは多々あります。
そんな時、迅速に対応してくれる日本人スタッフがいるとトラブル時も安心です。
メール対応は最低限ですが、スカイプや電話でサポートしてくれれるところならベストです。
その他のチェックポイント
7.レッスン料金が安すぎない
近頃の円安と2014年4月の消費増税で、多くのスクールが値上げしました。
それまで25分1レッスン129円(1ヶ月毎日1レッスンで5,000円)というのが定番料金だったのですが、月額6,000円から7,000円というスクールが増えてきました。
ただ、今でも5,000円以下で毎日受講できるところもあります。
相場より安すぎるスクールは、レッスンテキストやコース設定が豊富出ない場合があるので、値段が安すぎると感じた場合は、じっくり検討してみましょう。
8.運営会社の本業が英会話スクール運営である
2011年以降、オンライン英会話スクール運営に乗り出す企業が増えてきました。
スクール運営を本業にしているところやWEBシステム開発(予約システムなどの構築が強い)が本業という会社が多いですが、中にはスクール経営に全く関係ない業種の企業も参入しています。
そういった企業に限って、特にこれといった魅力もなく中途半端に料金が高いところが多いので、もし見る機会がればホームページで「会社案内」を見て事業内容をチェックしてみてください。
9.講師が自社の長所を答えられる
良い会社というのは、社員が誇りを持って働いているものです。
体験レッスンの際に、講師に質問する時間があれば、ぜひ、「あなたのスクールの長所は何ですか?」
「What’ts ○○(スクール名) advantage?」もしくは「Why do you work for ○○」(なぜあなたはここではたらいているのですか?)と尋ねてみてください。
あなたが納得できるような回答なら、選ぶ価値ありです!
まとめ:すべて満たすスクールは少ないが
なかなかこの9項目をすべて満たすスクールは少ないですが、7,8項目はクリアしておいてほしいところです。
あとは、自分の予算と、受けやすい時間帯にレッスンが開校されているかなどの基準で選んでみるのがよいそうです。
最後に、「比較サイトは、スクールがスポンサーになって広告掲載をしている場合があるので、悪い口コミが掲載されにくい」と自虐的な意味を込めて、締めくくってくれました。
なるほど、そういった面では比較サイトも参考にしつつ、英語ブログのようにレッスン記録をつけているブロガーさんを参考にするのもいいかもしれませんね。