お金を借りる
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勇者による闇金の見分け方講座|暴利の業者に騙されるな

街へ向かう勇者たち

 

勇者たちは初めて立ち寄る街を探検するように歩いていた。

 

「この街は、レストランとかも沢山あって賑やかそうな感じもあるのに。閉まってるところもわりとみかけるね。それに、お金を貸してくれるお店がよく目に付くね」
「それだけみんなお金に困ってるってことなのかしら」
「そうみたいだな。やっぱり海に魔物が多いから大変なんじゃないか?」

 

この街は海の側にあって、多くの人が漁業で生計をたてている。しかし、海に魔物が多く出現するようになってからはなかなか漁ができないというのだ。

 

「ま、ここいらの魔物を僕らが一掃しちゃえば活気ある街に戻るかもしれないね!」
「そうね。あー、なんだか世界平和のために働いてるって感じするわー!」

 

明日は魔物退治をするので、3人は早々に宿屋にはいることにした。
夕食は宿屋のレストランでとることにした。今日は魚の酒蒸しがメイン料理だ。

大きな魚なので3人で1匹を分けて食べることにする。

3人が食事をしていると、隣の席の人たちの会話が聞こえてきた。

 

「うちの隣の酒場のオヤジさん、借金し過ぎで大変なことになってるらしいんだよ」

「この前、新しくできた金貸し屋で借りたら取り立てが酷いって言ってたやつか?なんだかこの街も変な店が増えたなぁ」

 

勇者たちは聞こえてきた会話の内容に嫌な顔をしながら食事を進める。

 

「最近、国の許可のない金貸し屋が増えてるって話あるけど、本当なのね」

「そういう奴らは、無理な金利で貸し付けて、人道を無視した取り立てをするっていうじゃないか。まったく嫌な世の中だな」

「そういうのも世の中が平和になればなくなるのかな。僕らはもっと頑張らなきゃいけないね」

「でも、違法な金貸し屋かどうかって見分けられるものなのかしら」

「あるにはあるよ」

 

勇者はみんなが食べやすいように、丁寧に魚の身をほぐしながら続ける。2人はほぐれたそばからそれを摘まんでいった。

 

勇者が貸金業者の見分け方を教える

「正規のお店は、国から許可された証拠の番号を掲げているし、金利や連絡先もしっかり明記してる。それがあやふやなところはまず利用しちゃだめだね。ちなみにこういう違法のお店は闇金って呼ばれている」

「偽装とかしてるってことはないのか?」

「困ったことに、偽装してるところもあるんだよ。だから、利用する前にインターネットでちゃんとしたとこか調べてみるのがいいと思う」

「インターネットって…なんでも調べ物ができるっていう高度魔法ね!ここみたいに大きな街なら使える魔法使いもいそうね」

「最近の勇者はこの手の話題に強くなったよなー!物知りですげーよ」

 

戦士が最後のひとくちを口に放り込みながら勇者の背中を叩いた。

 

「あ、ありがとう。色々勉強してるからね。それより、魚をほぐしてるだけで、僕、ぜんぜん食べれなかったんだけど…。君たち遠慮とか気遣いってないのかな…」

「さ、明日はもりもり魔物倒すわよー!ね、戦士!」

「おう!頑張ろうな、魔法使い!」

「無視かよぉ!!」


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