お金を借りる
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電話連絡なしで誰にもバレずにキャッシングは可能!

お金を借りる 電話連絡

「神父さまー!またまたおひさしぶりでーす!」
「おお、勇者。元気にしてましたか」
「はい。この間なんて、魔王直属の部下である四天王の1人と戦いましたよ」
「それはすごいですね」
「あと一歩のところで逃げられてしまったので、今度対峙した時は必ず勝てるようにまたレベル上げの毎日です」

 

神父が二人分のお茶を用意してくれたので、二人でしばし談笑をした。

 

「勇者を毎日のように生き返させていた昔が懐かしいです」
「いまでは給料日ぐらいしか街に帰ってきてないですからね、僕」
「ああ、今日はお給料の日でしたか」
「はい、もらったその足で返済に行って…また仲間のところへとんぼ返りです」
「そろそろ返済も終わるのではないですか?」

 

勇者は胸を突かれたかのように驚いたが、笑顔を作ってはいと返事をする。
(また別のところで借金したとかさすがに言いにくい…)

 

「世界を救おうとしてる勇者がいつまでも借金したままではよくありませんものね」
「あはは…そ、そうですね~」
「世の中の人が知ったらどう思われるかわかったものではありませんよ」
「僕が借金してるってことは、仲間と神父様ぐらいしか知らないですからね」
「ご家族も知らないのですか?」

 

神父様は意外そうな顔をした。

電話連絡なし キャッシング

「はい、僕の母はキャッシングとかそういうの嫌いで…。家には電話連絡をしないように金貸し屋さんには言ってあるのでバレずに借りることができました」
「本人確認などは電話でくるものだと思っていましたよ」
「まぁ僕の場合は直接金貸し屋さんに行ったのもありますが…。最近ではインターネットからの申し込みでも、電話連絡しないでくださいって添えるとしてこないですよ。職場などにも電話されることはないんです。収入証明書や給料明細を写メって送付するだけでいいってところも多くて」
「直接お店に行くことも、電話も必要ない…インターネットだけで借り入れが完結するということですか」
「はい、今はそれが主流になってきてると思います。もちろん、返済が遅れたりした時は連絡がいってしまうでしょうからそこは気をつけないとです」
「便利な時代になりましたねぇ」
「金貸し屋から手紙などが郵送されてくることもありませんから、家族には内緒でお金って借りれるんです」

 

勇者はお茶を飲み干してカップを静かに机に置いた。それから少しさみしそうに続ける。

 

「でも、やっぱりちょっと隠してるのは後ろめたいところあるので、早く返済して母親の前でも堂々としてたいですね」
「ええ、そうですね。これから会いに行くのでしょう?」
「はい、ちょっと顔見てから仲間のところへ戻ります」
「母御さんによろしくお伝えください。よくここで勇者の無事をお祈りしているんですよ」
「そうなんですか…!じゃあ早速顔を見せに行って来ます!ごちそうさまでした!」
「えぇ、またいつでも息抜きに来てくださいね」


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