お金を借りる
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勇者の母は借金嫌い!?親にバレずにお金は借りれる!

帰宅する勇者

「あら、勇者ちゃん。おかえりなさい!」

「お母さんただいま~」

「勇者ちゃんは世界中のあっちこっちを旅して魔物と戦っているのに、定期的に帰ってきてくれて嬉しいわぁ」

「やっぱりお母さんのことも心配だからね」

「ふふふ、良い子ね。さ、とりあえずお茶にしましょう」

 

勇者は約1ヶ月ぶりに実家へと帰ってきていた。

勇者がこうして定期的に実家へと帰るのは、借金の返済をするために街に戻ってくるからである。

 

(さすがに借金してまで勇者やってるなんて言ったら、お母さんにもう冒険行くなって言われちゃうだろうな)

 

しかし、勇者は借金をするにあたって金貸し屋に「親には言わないでくれ」ということを伝えてある。意外と配慮してもらえたりする。配慮してもらえてるようで、金貸し屋が営業にきたりはしていないようだ。

 

借金嫌いの母にばれないように

「勇者ちゃんは素敵な仲間にも恵まれて、立派に世界平和のために頑張ってて、お母さんの誇りだわ」

「え~そんなことないよ~」

「ほんとよ。ほら、健康魔法温泉で良く会う隣町の奥さん、息子さんがカジノにハマっちゃって大変なんだって嘆いてたんだから」

「あちゃ~カジノはハマっちゃうと怖いっていうよね」

「どうも、借金してまでカジノに入り浸ってるのが発覚したみたいで。頭抱えてたわ。ねぇ、勇者ちゃんは借金なんてもちろんしてないわよね?」

「あっ、当たり前じゃない!!何をいってるのお母さん!!」

「うふふ、それを聞いて安心したわ。あら、そろそろお夕飯作らないとね」

「じゃ、じゃあ僕は荷物を部屋に置いて着替えてくるよ!」

 

そう言って勇者は逃げるように自室へと向かった。

部屋に入ってすぐに大きなため息をついて脱力をしてしまう。

 

「あ~びっくりした。嘘をついてるのは申し訳ないって思うけど、借金とかお母さん超キライだもんな。バレないように気をつけないと。返済期日をちゃんと守ってるから連絡くることもないから大丈夫だと思うけど」

 

勇者は着替えながらさっきの話を思い出す。

 

「それに僕は遊びで使いたいから借りたわけじゃないんだからね。世界平和のため!おかげで仲間にも見捨てられなかったわけだし、返済もあとちょっとになってきた。カジノで遊んで借金してるなんて良くないよ、うんうん。もっとみんなが平和に暮らせるように僕が頑張らないとね!」

 

勇者は今月の返済分の金貨を袋に詰めてカバンに入れる。夕飯前に返しにいくつもりだ。

借金が親バレせずに済む

 

「あ、そうだ。神父様の顔も久しぶりに見に行こう。たぶん大丈夫だと思うけど、神父様にも僕が借金してること黙っておいてもらわなきゃだから釘も刺しておこうっと」

 

 


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