お金を借りる
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結婚ご祝儀のお金がない。借りてまで包むべきか?

ご祝儀 キャッシング

「しまった…!」

「どうしたの勇者ちゃん」

「お金が…ない!!」

ある日、突然勇者がお金がないと言い始めた。

いつものことじゃん、と魔法使いは思ったけれど優しく話を聞いてあげることにした。

「給料日前ですっごいカツカツなのに、週末は友達の結婚式に呼ばれてるんだった」

「ああ、そういえば、週末は冒険はちょっとお休みして地元戻るって行ってたけど、結婚式呼ばれてるんだ」

「ああ、幼なじみの門出だし、まさかご祝儀を包まないわけにはいかないよねぇ」

「そうね。ご祝儀ひらいて1枚しか入ってなかったらちょっと引くわよね。お呼ばれしてるのにご祝儀がないなんていうのもないよね」

「いっそ欠席しちゃおうかな…」

「あんた、せっかくの幼なじみのお祝いでしょうが!」

「ううう、そうだよねぇ」

「いつもみたいにちょっとお金借りて包めばいいじゃない」

「うーん、そうなんだけど…借りたお金でお祝いっていうの、なんか微妙かなって…」

魔法使いはため息をついた。

結婚式 ご祝儀なし

「あのさ、かなり仲良い友達なんでしょ?」

「うん、小さい頃からずっと遊んでる親友だよ」

「じゃあ、いっそのことお金ないから後で別にお祝いちゃんとするからっていうのでもいいんじゃないの?」

「えー!だって、あいつ僕のことめっちゃすごい勇者だって思ってる!お金ないとか情けない!」

「いまの勇者ちゃんの態度が情けないわよ」

「ううう…」

勇者は諦めたように言った。

「3万円だけ借りてこようかな」

「そうしなさいよ」

「そうだよね」

「うんうん。完済までまたちょっと伸びちゃうかもしれないけど、勇者ちゃんとお友達の間に変なしこりができちゃうかもしれないことを考えたら、ちゃんとご祝儀包んであげればいいよ」

「そうだね!ありがとう魔法使い。また借金かと思ったらちょっとゲンナリしちゃってたけど、返せない額を借りるわけではないからね」

「借金は頑張れって返して終わりにできるけど、友情は一度どうにかなったら修復するのは大変だしね」

「よし、さっそく借り入れしようかな」

そこに戦士が現れた。

「友人の祝福のために借り入れまでするなんて勇者はいいやつだなぁ」

「戦士、話を聴いてたんだ」

「勇者、俺と魔法使いの結婚式もちゃんとご祝儀包んで祝ってくれよ!」

「えっ!?結婚式!?」

「ちょっと!なんで戦士なんかと結婚しなくちゃいけないのよ!!馬鹿じゃないの!」

魔法使いは怒ってどこかへ行ってしまった。

「だ、だめか‥」

「戦士は女の人へのアプローチの仕方をちょっと考えた方がいいと思うよ…」


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