お金を借りる
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家を建てる時に借りるお金は総量規制対象外

家でくつろぐ勇者たち

 

 

「今日もお疲れ様でしたー!かんぱーい!」

「かんぱーい!」

「かんぱーい!」

 

勇者と、その仲間である戦士と魔法使いは一日の終りに酒場で乾杯をしていた。

 

「今日もよく魔物を倒したよね」

「私なんてレベルがあがって新しい魔法を覚えたわ」

「お、どんな魔法を覚えたんだ?」

「デザートが食べたくなる魔法よ」

「うわ、実用性ないうえにどこかで聞いたことあるようなやつだな」

 

おいしい食事と美味しいお酒で一日の疲れを癒やすのは、3人にとって至福の時間だった。

勇者がしみじみと語る。

 

「なんていうか、人生順調になったなぁって思うよ。少し前まで貧乏勇者って呼ばれてたのに。まぁ、いまでも返済は大変だけど」

「でも、順調に旅ができるようになったからいいじゃない」

 

 

酔ってきた勇者が自分の夢の話をしだした。

酒を飲みながら借入について話す

 

 

「僕は世界が平和になったら大きな一軒家を建てるのが夢なんだ。キレイな奥さんとたくさんの子供、真っ白な犬に広い庭…。いいなぁ」

「ベタかつ壮大な夢ね」

「家はともかくキレイな奥さんは難易度高いぞお前には」

「失礼な!」

「あら、家だって大変よ。田舎ならまだしも、城下町あたりで大きな家を建てるっていったらお金だって結構貯めないといけないじゃない」

「お前借金とかあるのに貯金とかつくるの大変だろ」

 

チッチッチ、と勇者は人差し指を横に振る。

 

「法律では、総量規制といって年収の3分の1までしかお金は借りられないことになってるけど、不動産購入のための貸し付けはこれには当てはまらないんだよ。だから、ある程度は借りて家を建てられるのさ」

「へぇ、そうなの」

「うん。他にも、すでに年収の3分の1まで借りてる場合でも、緊急に医療費が必要な場合は例外として貸してくれることもあるよ。これらは総量規制対象外っていうんだ。ちなみに、複数の金貸し屋から借りてもトータルで年収の3分の1までしか借りられないから注意してね」

「はー、ためになるなぁ」

 

戦士は赤い顔で魔法使いの方を見る。

 

「俺たちも平和になったら家建てるか!」

「はぁ?何言ってるのよ!!なんで戦士と住まないといけないのよ」

「あはは、戦士ってばフラれてる~」

 

賑やかな酒場に戦士の大声が響いた。

 

「クソォォ!酒だー!酒もってこーい!!」

「え、まだ飲むの?僕そんなにお金ないよ」

「私に任せて!」

 

そう言って魔法使いは新しく覚えたというデザートが食べたくなる魔法を唱えた。

 

「あ、やっぱり酒じゃなくてチョコバナナパフェで」

「…意外と便利かもしれないね、その魔法…」

 

 

 


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