お金を借りる
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奨学金が返せないから他でキャッシングして返済に当ててもいいか

奨学金 キャッシングで返済
ついに魔王の城にたどり着いた勇者一行。

魔王と対峙し、決戦の火蓋は落とされた--

「ここまで辿り着くとはなかなかやりおるな勇者。しかしここで返り討ちにしてくれる」

「世界の平和を脅かす魔王! 僕がお前の野望を止めて見せる!」

「無駄よ…この無情な世界を我が掌握し、我のためにつくりかえるのだ!!」

「く、なんて力強い意思なんだ…。何がここまで魔王を動かしてるんだ…!」

「気になるか? 冥土の土産に話してやろう。若い頃の我は勉学に励む青年だった。
しかし、家が貧しくて大学に進学することが困難であった。あの当時は大学に行かねば一流企業など就職もできぬ時代。そこで我は奨学金を利用して大学に通った。

無事に卒業はできたが希望していた仕事には就けなかったという不運が待っていた。しかし奨学金を返済しなければならぬので、内定をもらった会社に就職したが、そこがブラック企業であった。

残業、休日出勤、上司からのイジメ…。我は体を壊して会社を辞めざるを得なかった。
貯金などあっという間に減っていくのになかなか決まらぬ次の仕事。奨学金の返済は待ってはくれず、滞納してしまうようになった。生活も苦しく、私はキャッシングやカードローンを繰り返すようになる。

闇金からも借りてしまった。そして、ついに自己破産するのだ」

「ずいぶん、壮絶な人生だな…」

「それからの我はこの無情な世の中に復讐することだけを考えて悪の道を突き進んできた。魔王と呼ばれるようになるほどにな…!!」

「そんな私情だけで人々の平和を脅かしていたなんて!! っていうか、自己破産せずに済む可能性だってあったのにかわいそう…」

「な、なんだって!?」

奨学金 返せない

「返済期間を猶予してくれる一般猶予って呼ばれる制度があるし、今は返済猶予期限も伸びたし。そもそもお金を返すためにキャッシングするってあんまりよくないよね。猶予の申請のためにちょっと借りてみるっていうのはいいかもしれないけど…。キャッシングは返済計画をたててからしないと。仕事がなかなか決まらないっていうけど、職の選り好みしなければ魔王ほどの頭脳があれば仕事があっただろうに」

「うっ……」

「魔王、いまからでも遅くないよ。ちゃんとやり直そう。例えばいま奨学金返せないで困ってる人に助言したり、無理なキャッシングを繰り返してる人を留まらせたり! やれることはたくさんあるよ!」

「勇者…。我でもやり直せるのか…?」

「大丈夫、僕がついてる!」

「おおお、なんと頼もしい若者なのだ。我のようなものにも優しく厳しい。素晴らしいぞ勇者!わかった。もう復讐はやめることにするぞ!」

こうして勇者の活躍によって世界を脅かす魔王は改心したのでした。


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