お金を借りる
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どんなに信頼してる友人間でもお金の貸し借りはきちんとしよう!

友達 お金の貸し借り

俺は戦士。世界に平和をもたらすために勇者に協力して魔王を倒す旅をしている。

これまで幾度と困難を乗り越えてきた。強い敵との戦い、迷宮の如きダンジョン、金欠、空腹…。

金欠については完全に自分のせいで、借金を繰り返して仲間に迷惑をかけたこともあった。いまは勇者の助言もあって徐々に借金も減ってきている。

俺は同じ過ちは二度としない。そう、誓っていた。

 

しかし、俺は困っていた。

余裕がある懐事情ではないというのに、ここにきて大事に使っていた靴が壊れた。それと同時にカバンにも穴が開いた。ものがダメになる時はどうしてこうも同じ時期にダメになるのか。

買い換えるとまたしばらく空腹を耐えて生きねばならぬ。

こうなったら背に腹は変えれない。

 

 

「というわけで、ちょっとだけお金を貸してくれませんか勇者さん」

「えぇー、まぁ構わないけど…。旅がマトモにできないのはこっちも困るから」

「すみませんすみません助かります!」

「僕じゃなくて余裕のありそうな魔法使いに借りればいいのに」

「断られました!!」

「意外と魔法使いって冷たい対応な時あるよね。じゃあ、とりあえず、はいコレ」

勇者がなにやら紙を差し出してきた。

 

友達 借用書

「これは?」

「借用書だよ、サインしてね」

「え、借用書!?」

「友達とか仲間同士の金銭の貸し借りでも、借用書をちゃんと用意するっていうのは大事なことだよ」

「なんか…そうなのか…?」

「友達同士だとなぁなぁで貸し借りすることがあるけど、それがトラブルになることもあるんだよ。簡単でいいから、いついくら借りていつ返すかっていう証明書をつくっておくといいんだよ。もちろん信頼してるから貸すんだけどね」

「まぁ、世の中には借りっぱなしで返さない人も居たりするんだろうな」

「そういうことだね。なんだか感じ悪いかもしれないけど、友人だからこそだよ。お金が関係してくると友情ってあっさり壊れたりすることもあるみたいだしね」

「なるほどな。貸してくれる優しさを俺は裏切ったりしない!しっかり借用書を書くよ」

「うん、じゃあはい、これお金。早く靴買って旅を続けよう」

「ありがとう、勇者!!」

こうして勇者の優しさに甘えて俺は難を逃れた。

最初は頼りないと思っていた勇者もいつの間にか頼りっぱなしだ。恩を返すためにももっと強くなって勇者の力にならなければと俺は決意を新たに靴とカバンを買いに走った。

冷たい対応をしていた魔法使いも、その日の夕飯をおごってくれた。なんだかんだと優しい。良い仲間に恵まれて俺は幸せ者だ。


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